「好きな映画を英語で見続ければ、いつか聞き取れるようになるはず」
英語学習を始めたとき、多くの人が一度はこの方法を試すと思います。
私もそうでした。
50歳から英語イマージョンを始め、最初は「継続できる方法」を最優先に考えました。
筋トレでも同じですが、続かない方法は意味がないからです。
しかし結果から言うと、
好きな映画や海外ドラマを見続けても、英語はほとんど伸びませんでした。
この記事では、その理由と、初心者が最初にぶつかる「リスニングの落とし穴」について整理します。
英語学習は「理解できるインプット」が必要だと知っていた
英語学習ではよく、
- 理解できる英語を聞くことが重要
- 聞き流しは効果が薄い
と言われます。
そのため最初は、
- 内容を知っている映画
- 何度も見た作品
- 日本語字幕なし
という方法から始めました。
「ストーリーを知っていれば理解できるはず」と考えたからです。
しかし「内容を知っている」だけでは理解できない
実際にやってみると、想像以上に難しい。
- ストーリーは知っている
- シーンも覚えている
それでも英語になると、意味が結びつかない。
印象に残っている場面以外は、
英語の音と意味が一致しないのです。
体感としては、
ほぼ丸暗記しているレベルの作品でないと厳しい
でした。
ジブリ作品のように何度も繰り返し見たものは、
かろうじて「理解できるインプット」になっている感覚がありました。
ただ、そういう作品は数が限られています。
「日本語→英語字幕」の方法も続かなかった
よく推奨されている方法に、
- 日本語で視聴
- 次に英語字幕で視聴
というものがあります。
これも試しました。
しかし現実はシンプルで、
- 好きな作品でも連続して見るのはきつい
- 完全に「学習モード」になる
- 継続が難しい
という状態でした。
楽しさ重視に振り切ってみたが、成長しなかった
そこで方針を変え、
- 動物ドキュメンタリー
- 海外ドラマ(フレンズなど)
分からなくても「見ていて楽しい」コンテンツを優先しました。
最初は手応えがある気がしました。
- 英語の音に慣れる
- テレビで英語が流れるとすぐ分かる
こうした変化はありました。
しかし数ヶ月続けても、
聞き取れる量や理解はほとんど増えませんでした。
気づいた。「ただ音を聞いているだけ」になっていた
続けているうちに、違和感が強くなりました。
これ、英語を学習しているのではなく、
ただ音を聞いているだけではないか?
ここで初めて、英語学習の本質に気づきます。
言語習得は「理解できる量」でしか進まない
第二言語習得の研究では、
理解できるインプット(comprehensible input)がなければ、言語は定着しない
とされています。
つまり、
- 難しすぎる英語
- 意味が取れない音声
を聞き続けても、脳は「言語」として処理できません。
ただの音として流れてしまいます。
逆に、
- 少し頑張れば理解できる
- 推測すれば意味が取れる
このレベルのインプットが続いたとき、はじめて言語は蓄積されます。
これは実際の体感とも完全に一致しました。
初心者ほど「楽しい英語学習」は成立しにくい
もう一つ分かったことがあります。
超ビギナーの段階では、
- 楽しいコンテンツ=難しい
- 簡単なコンテンツ=楽しくない
という矛盾が起きます。
つまり、
楽しみながら英語を学ぶのは、中級者以降になってから
であり、最初はどうしても「努力の時間」が必要になります。
レベルを落として、幼児向け英語に集中することにした
ここで方針を大きく変えました。
- 幼児向けアニメ
- A1レベルのYouTube教材
つまり、
完全に難易度を下げる
という選択です。
ここからようやく、
- 英語を「理解しながら」聞いている感覚
- 意味と音がつながる感覚
が出てきました。
まとめ:好きな映画では英語は伸びにくい
英語学習を始めたばかりの頃、
- 好きな映画
- 海外ドラマ
- ドキュメンタリー
から入る人は多いと思います。
私もそうでした。
しかし、
- 難しすぎる英語は理解できない
- 理解できないインプットは定着しない
というシンプルな事実にぶつかります。
英語は、
「理解できる量」だけ積み上がる
これが出発点でした。
では、どうやって「理解できる英語」を日常に組み込み、リスニングを続けていったのか。
その具体的な方法は、次の記事にまとめます。


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